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キッカーの不定期更新日記 (四季来々トップへはカレンダー下のリンクから戻れます)
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長期休暇は読書とゲーム、これぞ健全な大学生。
ちょっと旅行に行こうとかそんな気の利いたことはしませんよ。
有名すぎて私がレビューする必要もないくらいですが、ブックレビュー。

博士の愛した数式
(小川洋子、新潮社、2003年8月30日発行、1500円+税)

80分しか記憶が持たない数学者と、その義姉に雇われた家政婦の「私」、それに家政婦の息子「ルート」を加えた3人が中心となるお話。
とにかくせつない、せつなさがこの作品の魅力。
この淡々と流れる文章の中にこれだけ濃密なせつなさを織り込めるのは、とても今の私にはできない芸当です。
時間と空気、とくにその場の雰囲気という意味の空気、それが文章全体を一定のリズムで流れてとても心をゆり動かされます。
数学の話は1問1問を丁寧に扱うため少なめですが、その「解く過程」が心地いいです。
数学好きな人にも嫌いな人にも、一見の価値あり。
今日はここまで、あでゅ~。

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ジョジョの奇妙な冒険には、「スタンド使いはスタンド使いと惹かれ合う」というルールがあります。
ついでにバンブーブレードでは、「剣道の達人は剣道の達人と惹かれ合う」というセリフも出てきます。
ファンタジーの世界に限らず、何かを極める者、極めんとする者は、自分と同じ匂いを持つ存在を見分ける特別な「嗅覚」のようなものを持っているようです。
かくいう私も、その嗅覚により波長のシンクロを体感する一人です。
4月にアニメ化決定の時点で間違いないんですけど。

シャングリ・ラ 
(池上永一、角川書店、平成20年10月25日初版、各743円+税)

地球温暖化が進む近未来が物語の舞台。
二酸化炭素の削減のため、地上を森林化し、都市機能を超高層建造物「アトラス」に移した東京。
しかしそれにより、東京は地上の民とアトラスの民との超格差社会を生じてしまう。
反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がる。
(一部、上巻裏表紙より)

アニメ化決定なだけあって、レベルが高いです。
近未来SFでありながらファンタジー、現代社会に警鐘を鳴らす舞台背景と読者を惹きつける腕力はすさまじいです。
やたらとグロかったり凄惨だったりするので万人には薦められませんが、不思議と後味が悪くならないのでよほど苦手な人でなければ大丈夫かな、というところです。
あと主要人物にニューハーフが多いのも注意、私はツボですが。
文庫は価格も手ごろで読み応えがあるので、春休みでヒマを持て余してる人はオススメです。

時間があれば、アニメも観てみようかと思いつつ。
今日はここまで、あでゅ~。

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チャリンコ大好きキッカーです。
目的なくただ走り回ってるだけでリフレッシュできるフシギ。
いや、本当はなんかバイト探す予定だったんですけど。
ブックレビュー。

ふたつめの月
(近藤史恵、文藝春秋、2007年5月30日第1刷、1571円+税)

あの街灯を壊してほしい――
誰の何を守るために赤坂老人はあんなことをしたんだろう?

(オビより抜粋)

細やかな心理描写が魅力の、全体として優しい雰囲気の物語。
冒頭はリストラされたり恋愛もうまくいかなかったりでヘコむ感じですけど、ちゃんと立ち直るのでご安心を。
ジャンルはミステリー……になるんでしょうか。
殺人とかじゃないですけど、ある問題が提示されて、それを情報を集めて真相究明してくっていうのはミステリーの流れかもしれません。
ちょっとした空き時間にちょっとずつ読むのに適した本なので、時間つぶしにどうぞ。
今日はここまで、あでゅ~。

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