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キッカーの不定期更新日記 (四季来々トップへはカレンダー下のリンクから戻れます)
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小説の執筆ペースが鈍化しすぎてヤヴァイ。
単に忙しいのもあるんですけど、創作活動より楽しいことが増えすぎたってのがでかいです。
病院実習や研究活動が楽しいし、仕事が終わっても、早く帰るより友達とのんびりだべってるのがとかく心地いい。
……健全な方向ではあるんだけど、このまま「キッカー」が消滅しちゃうような事態はどうかなーとも思いますし、ううむ。

そして今日は小説レビューをば。
心地のいい青春小説でした。

武士道シックスティーン
(誉田哲也、文藝春秋、2010年2月10日第1刷・2011年2月25日第7刷、629円+税、文庫)
文藝春秋のリンク

武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。敗北の悔しさを片時も忘れられない香織と、勝利にこだわらず「お気楽不動心」の早苗。相反する2人が、同じ高校に進学し、剣道部で再会を果たすが……。青春を剣道にかける女子2人の傑作エンターテインメント。 解説・金原瑞人
(上記リンクの内容紹介より抜粋)

主人公2人のキャラがとかく対照的かつ強烈です。
かたや剣道一筋で、常に斬るか斬られるかを考えて日常生活を送る、時代錯誤もいいところな剣道エリートの香織。
かたや剣道暦も浅く、勝ち負けなんて気にせずにとにかくお気楽お気楽なこれまた現実いるもんかって天然ちゃんの早苗。
彼女らの出会いから生まれる、嵐のような高校生活が脳髄電気ショックです。

この小説、文体は一人称で読みやすい簡潔なものなんですが、そのストーリーの組み上げ方はハンパないです。
キャラ同士がぶつかり合ってなかなかお互い思惑通りにいかないという展開って、きちんと内容を練っとかないとなかなか書けないんですよね。
こじれにこじれる物語と、それをきゅっと収束させるその構成能力は見習いたいところ。
でも一番の見所は、やっぱりその青春具合ですがね! 全力&さわやかがハンパねえ!!

BAMBOO BLADEが好きな人なら、きっとおもしろく読めるはず。
ページ数は多めですが、読みやすさと勢いに飲み込まれて一気に読み進めてしまいます。
キッカー的に、最高評価です。

今日はここまで、あでゅ~。

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