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おもしろい本を読んだのでレビューをば。
様々なことばの「音」が与える意識への影響を考察した本です。

怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか
(黒川伊保子、新潮新書、2004年7月20日発行、680円税別)

ゴジラ、ガメラ、ガンダム等、男の子が好きなものの名前にはなぜ濁音が含まれるのか。
カローラ、カマロ、セドリック等、売れる自動車にC音が多いのはなぜか。
キツネがタヌキよりズルそうなのはなぜか。
すべての鍵は、脳に潜在的に語りかける「音の力」にあった!
脳科学、物理学、言語学を縦横無尽に駆使して「ことばの音」のサブリミナル効果を明らかにする、まったく新しいことば理論。

(上記のリンクより引用)

内容は上述の通り。
濁音が入る名前は強そう、K音は硬くて乾いており(カンカン、カラカラ、コツコツ)、N音はやわらかくて粘性を帯びている(ヌルヌル、ニチャニチャ、ナヨナヨ)といった誰もが共通して感じるイメージを、なぜそうなるのか考察した本です。

この内容の特徴的なところは、それらの音が「なんとなくそう感じる」という感覚的・抽象的なイメージを、発声のメカニズムという解剖学的・物質的な側面からアプローチしているところ。
K音が持つ硬いイメージは、発音の際に声帯を引きしぼる感覚から来ており、のどから抜けた空気は口腔をほとんどとどまらず一気に排出され、それがスピード感と唾液の湿度が混じりにくいことによる乾いた感覚を引き起こすのだとか。
こういった考察をすべての発音に対してしていくわけですが、これがなかなか筋が通っていて興味深いです。

そして考察は、それら音のイメージからどのような音を用いれば客の購買意欲をかきたてられるかという商業戦略にまで及びます。
車の名前にC音が多いのは、その音がスピード感やエンジンの回転を連想させる車のイメージにピタリと合ったものだからと言います。
トマトジュース市場でカゴメが君臨するのは、「カゴメ」という音が甘みのイメージを持つから、同じくトマトジュースを出している「キリン」が劣勢なのは、その音がもつさわやかさが清涼飲料には有利でもトマトジュースのイメージにはそぐわないから、と述べています。
(もちろん断言はせず、一要因として考えられるという述べ方です)
音のイメージが商品のイメージとピタリ合わせることで、消費者の心理を惹きつけるというのは興味深いです。

音のイメージといえば、私の場合、意識してないと創作物のキャラ名がやたらRに偏るんですよね。
現行の作品群でも朱狼、李乃、阿牙鳴、雷牙、理依渡、瑠架etc...
これもR音の持つイメージが、私の欲するキャラ像に近いのかもしれません。
この本によれば名前にRが入ると理知的なイメージを生むそうで、確かに私のキャラって頭がいい、少なくとも頭を使うキャラが多くいます。
逆に美智姫が名実ともに美智姫奇譚の主人公なら、もっと華やかさを全面的に押し出して血みどろの戦いは減ったかもしれないなー。

などと考えつつ、とても興味深い内容でした。
今日はここまで、あでゅ~。

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