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同じ市立の図書館でも、施設によって規模とか蔵書の傾向とか違いますよね。
いつも行かない大学近くの図書館に行ったら、ライトノベルのコーナーが充実しててワクワクしました。
なんだかんだでラノベはあんまり読んでなかったので、これからどっぷりラノベに浸かれそうです。
今日はそんなラノベのレビュー。

Missing 神隠しの物語
(甲田学人、電撃文庫、2001年7月25日初版・2002年8月25日9版、570円+税)

↓オビより抜粋↓
異界の物語は感染する。
感染した者の次なる運命は――喪失(ミッシング)
鬼才が贈る現代ファンタジー、誕生!

↑抜粋ここまで↑

舞台は高校周辺、主要人物は「魔王」と呼称される特異な雰囲気を持った高校生・空目恭一(うつめきょういち)を中心とした高校生たち。
神隠しに対して異常な執着を持つ空目、そんな彼が「拾った」少女、あやめの正体は――

ホラーチックで幻想的、民間伝承のような雰囲気の小説でした。
描写、とりわけ心理描写がすばらしく、ともすれば「厨二病」と揶揄されるようなキャラクターが抱える心の闇や、天真爛漫な普通の女子高生のみずみずしさがきれいに表現されていました。
心理描写にウェイトを割くとその分本筋が薄くなりますが、これはこの本の何をメインととるかで変わってきますね。
とかくストーリーをメインとすればその内容は薄いですが、心理描写、作品全体の雰囲気をメインとすればその厚さ・濃さは相当のものです。
イラストとあいまってCLAMPのような雰囲気があるので、CLAMP好きな人にオススメかも。
あと坂口安吾『桜の森の満開の下』も。

今後もちょいちょいラノベをレビューしたいなと思いつつ。
今日はここまで、あでゅ~。

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