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キッカーの不定期更新日記 (四季来々トップへはカレンダー下のリンクから戻れます)
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祖父母宅へ帰省中、いろいろ本を読みました。
基本的に本は図書館で借りてますが、その本棚でひたすら目を引いたこの本。
以前目について手に取り、出だしでなんじゃこりゃーと驚愕し困惑しつつもそのときは棚に戻し、そして今回再び手にとって借りてしまった本書。
異様でした。

九十九十九 ツクモジュウク
(舞城王太郎、講談社、2003/4/5第一刷、1500円+税)

ひと目見て、タイトルに目を奪われます。
九十九十九とは、この小説の主人公の名前です。
しかもツクモ・ジュウクでなく、ツクモジュウクという下の名前だったりするからことさらに異様です。
しかも彼はあまりに美しく生まれてしまったため、その素顔を見た人は失神してしまうんだとか。

主人公が異様なら、物語も異様です。
九十九十九は探偵神であり、作中でも事件を推理し解決していくんですが、とても推理小説なんてワクの中に収まるもんじゃありません。
リンク先の説明にメタ探偵とありますが、何がメタかって今まで読んでた話が次の話では作中作になったりしてしまうんです。
何がホントで何がウソか、分からないままひたすら語り口にしがみつく、そんな感じでした。

おもしろかったのかどうかさえよく分からない作品でしたが、最初から最後まで心奪われて読んだのは事実です。
どこかで見かけたら手にとって、最初の数ページだけ読んで、いけると思ったら、最後まで読破してみてください。
今日はここまで、あでゅ~。

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