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キッカーの不定期更新日記 (四季来々トップへはカレンダー下のリンクから戻れます)
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学校があるうちは日々レポート漬けの毎日でしたが、春休みになったらなったで時間が余りすぎて自堕落な方向にしか進まないジレンマ。
キッカーは適度に忙しい方が実力が発揮できるタイプのようです。
ブックレビュー。

生物と無生物のあいだ
(福岡伸一、講談社現代新書、2007年5月20日第1刷、740円(税別))

分子生物学の視点から、「生物とは何か」という問いに接近した本。
中身としては「生物と無生物のあいだ」というタイトルに沿う内容よりも、ニューヨーク・ロックフェラー大学を中心とした過去の業績者の話や、著者の研究に関する話の方が中心となっています。

この本の魅力は、まず内容よりもその筆力。
理系人間の、とりわけ教授の執筆した本となれば往々にして固くて古くさい文章になりがちですが、この著者の筆力は本物です。
文章構成よし、表現も「たゆたう」「かそけき」などの文語的表現満載で、文系人間にも満足ゆく仕上がりです。
そしてその表現力を頼りに、セントラル・ドグマを中心とした生物の話(それもおおよそ高校レベルの内容)を実に魅力的に描写します。
クエスチョンが提示され、それが徐々に解答されていく様は、まるでミステリーさながらです。
むしろ生物学という題材が、もともとミステリーの要素を持っているのかもしれません。

春休み読書第1冊。
値段も手ごろなので、文系の方も生物以外の理系の方も1度読んでみてはいかがでしょうか。
参照リンク

今日はここまで、あでゅ~。

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