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キッカーの不定期更新日記 (四季来々トップへはカレンダー下のリンクから戻れます)
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小説ではないんですが、内容的にこのカテゴリーに入れておきます。

2008年1月19日付朝日新聞のコラム「男のひといき」にて、とても心惹かれた内容がありました。
このコラムはいつもはだいたい中年以上の男性の文章が載せられているのですが、この日の投稿者は9歳の少年でした。
そのタイトルは「じいちゃんのお通夜」。
12月に亡くした祖父、その様子について描写し、その様子を雨を見るたびに思い出すのかなと結んでいます。
物語慣れした人間からすれば、ストーリーはありふれたものです。
しかし、あるいはだからこそ、この少年の心を映した文章は、恐ろしいほど研ぎ澄まされています。
単純な文章なのに、それは本当に9歳の少年が書いたものかと思うほど深く引きずり込まれます。
身内の死、それもはたから見れば平凡な死が、少年にこれだけの感性を与えるのか。
私は打たれて、今キーボードを叩いています。
私が小説を書きますが、心の中に「ノンフィクションに勝るフィクションは存在しない」という思いがあります。
それがまさに、この文章でした。
私はこの文章に出会えたことに、心から感謝します。
そしてなお私は、小説を書き続けます。

今日はここまで、あでゅ~。

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